新橋ハイツ3号棟

今回審査の対象物件は、「新橋ハイツ3号棟です。所在地は、横浜市泉区新橋町に所在します。新橋ハイツの新橋は所在地に由来するのですね。

竣工日は昭和58年ですので一見すると新耐震マンションに見えますが、実は旧耐震マンションです。 それは建築確認日が昭和56年6月1日より以前だからです。新橋ハイツの建築確認日は昭和56年3月20日です。ギリギリに旧耐震設計となっています。

構造は鉄筋コンクリート壁式構造の3階建てです。この時期の壁式鉄筋コンクリート造には大きく分けて二種類の構造形式が有ります。 現場築造とプレキャスト造です。 現場築造とは一般的にみられる築造形式で、現場で鉄筋を組み型枠を組み、そして現場でコンクリートを流し込み築造していきます。 他方のプレキャスト造はPC造ともいわれ、遠方のコンクリート工場にて造られた鉄筋コンクリート製の床版や壁版を大型トラックにて現地に持ち込んで組み立てます。

新橋ハイツ3号棟は、上記の築造形式のうちで現場築造の方式で建てられました。 プレキャスト造がとてもシンプルな外観で有る事と比べると、割と複雑な外観に特徴があります。 新橋ハイツはそれほど複雑な外観ではありませんが、奥深さを感じる外観ですね。

住宅環境や審査

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新橋ハイツは3階建ての4棟からなる総戸数が42戸の比較的小規模な住宅です。 神奈川県住宅供給公社により開発され、建てられました。  重滝環境は幹線道路からは少し奥まったところにあり、戸建てやマンションが立ち並ぶ落ち着いた住宅街にあり、たまに見られる浮いた感じではなく近隣ととても溶け込んだ印象です。 外観はベージュを基調として赤い屋根が特徴でもあります。 植栽がバランス良く配置されて自然な目隠しにもなり、緑が目にも優しい印象です。 棟と棟との間隔もとても広く設置され、日当たりもよく風通しも十分です。子育てには最適なマンションでしょう。 耐震基準適合証明の対象外である旧耐震の要件を払拭するために耐震診断(簡易)にて耐震性の証明が必要です。 そのために設計構造図が必要で鵜、事前に設計図の閲覧承諾をいただいておりました。