コーポ湘南田浦

コーポ湘南田浦

コーポ湘南田浦は名前のとおり横須賀田浦の小高い大地の上にあります。広い横須賀市の北に位置します。 適合証明のお話をいただいた不動産会社様は、京急沿線で営業展開をしている京急不動産様です。

京急不動産の営業担当の方からお問い合わせをいただいたのは、旧耐震のマンションで耐震基準適合証明書は取得できるかどうかのお問い合わせでした。

お話をうかがうと、5階建ての階段タイプのマンションらしいことがわかりました。 マンション名をお聞きしてグーグルアースにて外観を確認したところ、典型的な壁式構造の外観です。

ただこの当時の構造形式では、外観上は壁式構造に見えても意外にラーメン構造の場合もあることから即答を避けました。 グーグルアースだけでは構造の断定が出来ないからです。 

構造形式の事前現地確認

幸にも「コーポ湘南田浦」は当事務所から車で30分程度の至近距離のため、現地の外観調査を行いました。 調査の結果紛れも無く壁式構造であることが判りました。 壁式でもプレキャスト鉄筋コンクリート構造です。

この、事前の現地確認調査の結果を営業担当様にお伝えしたところ、大変喜んでいただけました。 でもまだ喜ぶには早いのです。 新耐震の適合証明に無いプロセスが旧耐震マンションにはあるからです。それは「耐震診断」です。

基本的に旧耐震マンションでは耐震基準適合証明書は取得できません。なぜなら、耐震基準適合証明は新耐震基準に適合することを証明することだからです。 当然、旧耐震基準で設計され施工されたマンションは適合しないのです。

ただし旧耐震マンションでも、耐震診断の上で大掛かりな耐震改修工事を行ったマンションなら「耐震基準適合証明書」の取得は可能です。しかしこのようなケースはまれなのですね。なぜなら、耐震診断や耐震改修工事には莫大な費用がかかるので、管理組合の住民合意がなかなか得られないからです。

ただし例外もあります。 耐震診断や耐震改修工事を実施していなくても「耐震基準適合証明書」の取得が可能なケースがあります。それが壁式鉄筋コンクリート構造の旧耐震マンションなのです。 「コーポ湘南田浦」はまさしくそのような構造形式でした。

新耐震マンションには無い高いハードル

コーポ湘南田浦

旧耐震マンションの場合では、5階建て以下の壁式構造に限って「耐震基準適合証明書」取得の可能性があります。

ただし、上記の構造形式を満たしていれば全てが取得できるわけではありません。ここから新耐震マンションには無いプロセスをクリアーすることが必要です。それは、新たに実施する耐震診断をクリアーすることです。

耐震診断のために、設計図書の閲覧を必要とします。
設計図書は通常では管理組合にて保存されています。 なのでまずは管理組合から設計図書閲覧の承諾を得ることが必要です。

「コーポ湘南田浦」はシッカリした管理時会社に管理されていて、管理会社にて設計図の閲覧が許されました。 閲覧の結果、事前の現地調査のとおりに「壁式鉄筋コンクリート造」であることが判明しました。耐震診断のため設計図書を可能な限り記録をして事務所に持ち帰ります

壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造の場合では、コンクリート強度確認試験が不要ですので、建物の構造躯体の劣化状況等を現地確認の上で現地を退散いたしました。

「コーポ湘南田浦」は神奈川県住宅公社が開発分譲したマンションです。 とても教科書的な整然とした設計で、耐震診断をスムーズにクリアーしました。 購入者様はとても喜んでおられました。 購入者様・京急不動産様・管理組合様、有難うございました。






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